介護の仕事に就いている中高年で、仕事で悩んでいるという人は少なくありません。
まず男女共通の悩みともいえるのは、自分が何歳まで働けるかについてです。介護の仕事の中には、入浴介護など力や体力を必要とするケースも多くあります。20~30代の若い頃は体力的にも余裕がありますが、男性であっても年齢を重ねていけば次第に体力も落ちていくものです。自分自身が定年まで働く気持ちがあっても、腰を悪くするなど健康面の問題で辞める人もいることから、40代頃に入って将来について悩むという人もいるのです。
また、給料面での悩みを持つ人もいます。介護の仕事は働く施設によって年収は異なりますが、他の業種に比べると若干低めです。長く勤務を続けて出世をすれば給料も上がっていきますが、出世しなければ苦しいままです。そのため、家族を養っている立場の人は、自分が出世ができるかどうかで生活が変わってしまうことに悩んでしまうのです。
こういった出世の悩みを抱えている介護職員の中には、積極的に職場の環境を変えていこうとする人もいます。介護職の中にはケアマネージャーという資格があり、この資格を持っている人は通常の介護業務とは別にモニタリングや書類の作成といった専門的な事務作業も行うようになります。やることが増えるので仕事は忙しくなりますが、その分毎月の給料は増えます。その他にも、ケアマネージャーの事務作業を兼務することで入浴介護などの仕事が減り、肉体的な負担を減らすことができるのもメリットといえるでしょう。